旧日本郵船株式会社小樽支店 竣工120周年記念事業 講演会・ワークショップを開催いたしました
去る9月19日・20日の2日間、国の重要文化財である「旧日本郵船株式会社小樽支店」の竣工120周年記念事業におきまして、金唐紙研究所による講演会ならびにワークショップを開催いたしました。

旧日本郵船株式会社小樽支店は、貴賓室などに絢爛な金唐紙が遺される歴史的建造物であり、金唐紙研究所にとっても特別な意味を持つ場所です。
かつて製作技法が途絶えていた金唐紙。その調査研究と復元への歩みが始まったこの小樽の地は、金唐紙にとって象徴的な「復活の地」でもあります。
先代・上田尚が取り組んできた金唐紙の復元と研究。その技術と志は今日の金唐紙研究所へと受け継がれ、現在も製作と研究を続けています。
また、2024年には旧日本郵船株式会社小樽支店の金唐紙の修復にも携わり、長年にわたって受け継いできた技術を、再びこの歴史的建造物の保存に生かす機会をいただきました。

このたび、竣工120周年という記念すべき節目に、金唐紙の歴史と深い関わりを持つこの場所で、その歩みをお伝えする機会をいただけましたことは、私どもにとっても大変感慨深いものでした。
講演会では、金唐紙の歴史や製作技法、復元に至るまでの軌跡、そして今日まで受け継がれてきた手仕事の魅力についてお話しいたしました。
また、あわせて開催したワークショップでは、参加者の皆様に伝統技法の一端に触れていただき、和紙と箔が生み出す独特の質感や輝きをご体感いただきました。
120年の時を経てもなお、明治の美意識が息づく特別な空間で、金唐紙の過去と現在、そして未来へとつながる時間を皆様と共有できましたことを、大変うれしく思っております。
これからも、上田尚から受け継いできた技術と志を大切にしながら、金唐紙の研究と製作、そして次世代への継承に努めてまいります。
ご参加いただきました皆様、ならびに開催にあたりご尽力賜りました関係者の皆様に、心より御礼申し上げます。




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